前以て形だけは決めておきたい無宗教の葬儀
2019年04月29日
人が亡くなった場合、宗教宗派による儀礼を行うのが一般的です。しかし、最近では無宗教の葬儀もめずらしくはなくなっています。生前の故人や遺族の考えなどからこうあるべきといった常識にとらわれたくないという人が増えたこともひとつの理由だと言えるようです。
無宗教とは特定の宗教宗派形をとらない自由な葬儀のことです。自由葬とも呼ばれているこの形は慣習やしきたりに縛られなくてすむ、遺族が自由にできる、宗教色がないため宗旨などの問題があっても差し支えないといったメリットがあります。
また、故人の人柄などを中心として故人にふさわしいお別れの形にすることができます。しかし、新しい形でもあるため、昔からのお葬式が普通だと考えている人は違和感を感じるかもしれません。ですから、無宗教で行う場合には故人の生前の意志があるといちばんやりやすいようです。
ですから、終活で自分のお葬式を決める意志があるなら、エンディングノートなどにその旨を記しておくことが必要かもしれません。さらに、自由で良いと考えられる形は、実際にはどうしていいかわからなくなる場合もあるということも知っておきましょう。大体のことは葬儀社が提案してくれますが、おおまかな形は決めておく必要があります。